熊本地震にみるSNSの有効性

熊本地震にみるSNSの有効性

2016年4月14日に発生した熊本地震にSNSがどんな役割を果たしていたのかを被災県人が語ります。

様々な災害の神となるSNS

ご覧のページは、平成28年熊本地震発生から唯一の連絡手段として利用され、被災者の安否確認や不明者の捜索などに大活躍したSNSサービスについて、実際に現地で被災したサイトスタッフが語っているページとなっております。

 

地震発生より一夜明けた夕方、まだまだ余震が続く中でのメッセージとなっておりますので、意味不明な言葉や理解不能な文章等があるかもしれません。どうかお許しくださいませ。

 

 

平成28年(2016年)4月14日午後9時25分頃 熊本地震発生

 

食事を済ませてお風呂に入ってリラックスした状態でテレビを見ている瞬間に「なんだこれは?」と驚愕しました。それはまるで船が荒波に遭遇したかのような今までに体験したことのない揺れでした。

 

地震があったらすぐに外へ出ろ!
地震があったら丈夫な机の下に隠れろ!

 

頭では分かっていても突然に襲ってくる地震に、びっくりしすぎて外へ飛び出すこともできず、机などに身を隠すこと自体、全く頭にありませんでした。

 

ただただ柱にしがみつき、揺れが収まるのを待っていた状態です。

 

家の中の家具やテレビなどは倒れ大きくて重い冷蔵庫は反転し、食器類は落ちて割れてしまい、地震の振動で割れたのではなく窓のそばに置いていた鉢植えや鍋が当たってガラスが割れたのでしょう。

 

家の中を見渡すと、まるでテレビで見るゴミ屋敷のようでした。

 

震源地より10キロほど離れていた場所ですが、このように大きな揺れを体感したのです。

 

そしてすぐに余震が・・

 

とりあえず避難。でも避難先が分からないので車の中で一夜を明かすことになりました。

 

「こらかたづけが大変ばい」「どぎゃんしょうか・・・」

 

ある程度の片づけが済んでも寝れる状態ではないので、この日の夜も車中泊することに。

 

すると、4月16日の午前1時20分すぎに前の地震よりも強烈な地震発生。

 

朝になって自宅を確認しに行ってみると、住んでいるマンションが斜めになってるんです。

 

もうどうしようもない感じで、パニックやら絶望感やらが襲ってきました。

 

【以上サイトスタッフの生の声】

 

 

熊本地震発生時に大きく活躍したツールは何だと思いますか?

 

それはSNSサービスです。

 

SNSは一部の悪い人間が使うと悪となりますが、本来のSNSの役割は身内や仲間、友人知人との有効な連絡手段ですし、どんなに遠く離れていても、人を助けることのできる神ツールなのです。

 

震災などの災害発生時には電話が繋がりません。メール機能は使えることもありますが、届いているかどうか不明なので余計に不安が広がります。

 

ネット環境は電波さえ届いていれば使えます。そこで利用するのがSNSです。道路の陥没や崖崩れなどの危険状況を拡散することのできるTwitter、仲間や家族等とリアルに連絡の取れるLINEが神ツールSNSの代表です。

 

熊本地震でもTwitterを使って危険地帯を知らせることで、日本全国の方々が拡散してくださいました。また、家屋倒壊の下敷きになられた方々の救出を求めるツイートを広めていただき、消えそうな命を救ってくださいました。

 

それに、東日本大震災で被災なさった皆様方より数多くの手助けツイートや励ましのツイートをいただきました。まだまだ復興途中の皆様方より送られたメッセージを見て涙しました。

 

同じ熊本県人として日本全国の暖かい心に感謝しております。

 

 

このようにSNSサービスは人の命を救ってくれるツールでもあることを、全国の暖かな心を頂ける唯一のツールであることを知っておいてください。

 

しかしながら、ごく一部の人間が嘘の情報を流して被災者を混乱させた事件も発生しています。嘘の情報を流した悪人は犯罪人として逮捕すべきだと考えます。法的整備が急務です。

 

災害に遭っても絶対にあきらめてはいけません。そして、阪神淡路大震災、新潟中越地震、東日本大震災、熊本地震が起こったことを忘れてはなりません。風化させてはいけません。